
好きなように描く
長いあいだ下書きというものをしていました。現物があって、それを忠実に再現しようと枠からはみ出さないように気をつけて色を塗る。それはそれで完成形があるので、出来上がると達成感もありました。ただ、何年もやっていると飽きてきます。描くことにというより描くスタイルにです。もっと自由...


描くか描かないか
描くことは楽しくもあるけれど、苦しいことの方が多い。 例えばしばらくの間、何もしない、つまり描かないでいると心は穏やかになる。つつがなく1日は終わるし、毎日なんだかんだとやらなければならないこともある。なんだ、描かなくてもいいんじゃないかとさえ思う。そうでなくても心が乱され...


絵のサイズのこと
美術館へ行って絵を観るとその大きさに驚くことが多い。勝手に小さいと思い込んでいるからで、なるほどこんなに大きかったのかと感心する。 もちろん大きければ大きいほど良いわけではないし、小品でなければならない場合もあるだろう。小さいサイズの絵をただ大きくすれば間延びするだけだ。...

東京に行く
ネットがあれば、全国どこにいようと都会と同じような暮らしが出来るようになった。便利な時代である。 今も結構な地方に住んでいるけれど、いっそのこともっと田舎へ引っこんでもいいかもしれない、荷物も少ないし、と考えていた。 ところが、用事があって東京へ行くことになり何日か都会をぶ...


春の海
海を見てきた。 わりと海の近くに住んでいるので、身近な存在ではある。とはいえ、いつもビュービュー潮風が吹いていたり、家のいろんなものが錆びたりとかで、海に対してあんまりポジティブな感情は持っていない。 それでも、たまに『あえて』海を見に行くと、当たり前だけれどやっぱり広くて...


本で旅する
紀行文を読んでいる。 見たことも聞いたこと(ぐらいはある)土地のあれやこれやを想像するのは、実際の旅とはまた違う趣がある。自分だったらこんな行動はとれないなとか、いやいやいくらなんでもそんなことはないでしょ、と気づけばブツブツ言っている。...


もし飼うなら
最近まわりで犬を飼う人が増えた。 とにかく話題が犬一色になっていて驚いてしまう。家族か、もしくはそれ以上かも知れない。そんなにいいものなら何を飼おうか(飼う予定はないが)考えてみた。 ぱっと見のかわいさでいけばプードルなんかがいいけれど、もし飼うならアキカウリスマキの映画に...


言語化してみる
思考を言語化するのは簡単ではない。簡単どころか、とてもとても難しい。 無意識でひいた(と思われる)線でも脳はそれを選択したはずで、偶然ではなく必然の行為だと思う。ではなぜその線でなければいけなかったのか。その色を選んだのは、その形にしたのはなぜ?なぜ?...


たまに雨も
雨が降っている。 いつもは開ける窓も、今朝は閉めたまま。 なんとなく空気が澱んで、もわっとしている。芳香剤を置いていないせいか、家本来の匂いもする。五感の中でも嗅覚がより本能に近いというのもよく分かる。晴れた日と空気の重さが明らかに違っていておもしろい。...


音を浴びる
久しぶりに生の音楽を聴いた。 屋外でのカジュアルなものだったけれど、それは心に体にずしんと響いた。音楽に全然詳しくないので、どんな曲で誰の作曲だったのかをすっかり忘れてしまったのは残念だ。それでもやっぱり生の演奏はいいなあ。...


落ち着くのはなぜ
普段は家のまわりをうろうろしながら生活しているのだけれど、文章を書くときだけはちょっと遠くてもカフェまで行くようにしている。 うちにいると違うことばかり考えてしまうし、家の中のやらなければならないモロモロが目に入って落ち着かない。...

絵を描く理由
むかし、たぶん30年ぐらいまえ『僕らが旅に出る理由』という歌があった。 忘れかけている歌詞を思い出してみたが、いわゆるそれらしい理由は見当たらなかった(ように思う)。人にもよるけれど旅というのは理由をつけていくものでもないのだろう。...


春と亀
今日で4月も終わり。世の中はゴーデンウィークで賑わっているらしい。 とはいえ普段と変わらず半径3キロの生活をしているので、どれくらい混雑しているのかよく分からない。 今日もいつもと同じ朝ごはん(白ごはんと納豆)を食べる。...

exhivition
21st Century Museum of Contemporary Art 2023.3.14 - 19 ADMISSION FREE